コラム

ブロックチェーンゲームが「儲かる」と言うことの是非

こんにちわ。少年クリプトのモッチーです。

今回はブロックチェーンゲームメディアのピプリクトさんが提言した「ブロックチェーンゲームは投資」「ブロックチェーンゲームは儲かる」「ブロックチェーンゲームで稼ぐ」という言葉の是非について、外からの目線で書いていこうと思います。

また、最初に言っておくと私は元々ブロックチェーンゲームを作っている会社の社員でしたが、サービスリリース前に退職しており、今は転職し某広告代理店に勤めています。

さらに言えばブロックチェーンゲームプレイヤーではありません。

触りだけプレイすることはあっても、操作を覚えたらすぐやめてしまいます。飽き性なので通常のアプリゲームやコンシューマーゲームも同様です。

そんなブロックチェーンゲームをやらない層からの目線だと思って読んでもらえると幸いです。

きっかけは一つのツイート


きっかけはブロックチェーンゲームメディアのピプリクトさんの一つツイートに書かれた記事からでした。このツイート内の記事によると、

ブロックチェーンゲーム関連の開発会社・メディア・インフルエンサーなど、ブロックチェーンゲームに関わってる法人や個人は「ブロックチェーンゲームは投資」「ブロックチェーンゲームは儲かる」「ブロックチェーンゲームで稼ごう」という表現は止めるべき。

引用元:ピプリクト

ということを提言していたのだ。

ピプリクト曰く、下記の理由によるとのこと。

・ブロックチェーンゲームのバブルを膨らませる。
・バブル的な相場が生まれれば、より悪質な事業者やインフルエンサーを呼び寄せてしまう。
・バブルが起きると消費者保護の名目で政府機関から過剰な規制強化が行われ、自由なゲーム開発が制限されることも予想される。
・不当に高くなってしまうアセットと投機目的のユーザーがひしめいている市場に新規は入ってこない。

提言に対する反論

この意見に対し、同じくブロックチェーンメディアのdappsMarket(ダプマ)さんがツイートで反論します。

 

もちろん悪質なものは、論外ですが、ワード自体が全否定ってのが気になる

この辺は難しいと思う

切っては切れない部分があるのにそこは全否定できないかなって。1番魅力が伝わりやすい部分でもあるし

~中略~

稼げる、儲かるの連呼はいけないけど、この流れを使わないのは一つの可能性を潰してるだけな気がする

というか、事業者的にはこのお金のベクトルをいかに、上手く面白くユーザーに提唱できるかがブロックチェーンゲームを作るときに大事にしたい要素の1つなのでは?

引用元:dAppsMarket | ダプマ のツイートより

とのこと。

切り抜きになってしまうのでダプマさんの一連のツイートは全部読んでほしいのだが、要は「儲かるっていうのもブロックチェーンゲームの魅力の一つだ」ということ。

この後の話をする上で一つ前提として言っておきたいのはダプマさんもブロックチェーンゲームが好きで市場を盛り上げたい人なのだ。

少なくとも私は彼が市場を食い物にしようとしているとは思っていない。
(面識があるということももちろんあるが)

ブロックチェーンゲームが「儲かる」と言うことの是非

ここからは非ブロックチェーンゲーマーであり、広告業者としての意見として聞いてほしい。

非ブロックチェーンゲーマーとして

「ブロックチェーンゲームは投資」「ブロックチェーンゲームは儲かる」「ブロックチェーンゲームで稼ぐ」

これらの単語は非常に怪しく感じる。普段仮想通貨(暗号通貨)を触っている私すら怪しく感じるのだ。(もしかしたら触っているからこそなのかもしれないが)

ピプリクトに書かれている通り、この単語を使って入ってくるユーザーは投機性を求めてくるユーザーばかりで、ゲームとして楽しもうというユーザーは入ってこないだろう。

私個人の感覚で恐縮だが、ゲームしてても課金したら損するんじゃないかという感覚にすらなる。

そういう意味ではピプリクトは非常に俯瞰で市場を見ているのではないかと思うのだ。

広告業者として

これは「投資」「儲かる」「稼ぐ」の三つの単語ごとに考えることが違う

ブロックチェーンゲームは儲かる

これは明確にNGである。世の中に絶対に儲かるなんてことはない。
法律的にもこの表記は問題で、ブロガーさんメディアさんが「100%儲かるなんて言っていない」「リスクがあるとちゃんと説明している」と主張したところで、NG。

私は金融系の広告案件を取り扱うこともあるが、この単語が入ってる表現は出来ないし、配下のメディアがこの表現をしていたら二度と信用しない。

それほどこの単語は、目にしたユーザーを誤認させ、また広告主の不利益になる単語である。

適応する法律は違うが、薬機法では化粧品などの広告を掲載するメディアがユーザーが誤認するような表現をして、誤認させる表現をしていたか知らなかった広告主が責任を問われるということもあった。

同じように宣伝したブロックチェーンゲーム運営会社が責任を問われるかというと、そうはならないかもしれないが、ゲームを応援しているのであればこの単語は使わないほうが賢明だろう。

また一ユーザーが「儲かった」と発言することと、メディアが「儲かる」と発言することは明確に違うし1円でもアフィリエイト収入があるかでも変わってくる。

ブロックチェーンゲームで稼ぐ

「稼ぐ」という言葉の意味はどうか。これは「稼ごう」という意味合いと「稼げる」と意味合いがあるのではないかと思う。

ただ辞書には「稼ぐ」という言葉は「働いてお金を得る」と書いてあり、安定した収入になると誤認する言葉なため、こちらも同様にNGである。

ブロックチェーンゲームは投資

これが一番判断が難しい。

ブロックチェーンゲームのアセット(資産)は文字通り資産になり、それを売買して儲かったり損したりする。
そのため投機性はあるが、果して「投資」と言うことが悪いことなのか。正直に言うと、そんな商材取り扱ったことがない笑

これは広告の法立的にNGかは不明だが、ピプリクト氏はこの言葉を聞いて投機目的のユーザーだけが入ってくることは市場にとってマイナスになるとのこと。

私も同意見で、ブロックチェーンゲームを知らないでも気軽にゲーム性のほうを楽しめなくてはいけないのではないかと思う。

投資経験もない純粋なゲーマーがブロックチェーンゲームに入り投資という言葉を真に受け、損をする。

当然自己責任ではあるのだが、損をしたユーザーはもうゲームを楽しもうとは思わなくなってしまうだろう。

稼げるのは、ブロックチェーンゲームに精通したごく一部のユーザーなのだ。

さいごに

ピプリクトの意見はブロックチェーン界隈の表現にラインを引く大きい意味があり、また勇気のいることだと思う。

ダプマさんの言う「儲かる(こともある)」というのも、ブロックチェーンゲームの魅力の一つであることは間違いないのだろう。

ただ、投機目線だけで入ってきた仮想通貨ユーザーの大勢は死んでいったではないか。

残ったのは枯れかけた市場に残る、私の好きな少し変わった人たちだけである。

ブロックチェーンゲームがブロックチェーンのプロダクトの一つの形として同じ轍は踏まないことを切に願う。

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